紅葉の林道を歩き猪臥山へ〜四十八滝側から
2012年10月22日
◎猪臥山(いぶしやま、いのぶせやま)標高1519.1m
◎頂上が高山市清見町と飛騨市古川町の境界線にある
◎入山口は清見町小鳥山、同じく彦谷、および今回の四十八滝猪臥林道
小鳥山と四十八滝は林道で猪臥山頂上の下を経由して繋がっている
彦谷からのルートのみ登山道で周回(一部林道通過)
◎入山日:10月21日(日)
飛騨のいくつかの山は、登山道よりも林道沿いの方が美しい紅葉が見られることがあります。位山のダナ平林道沿いの紅葉や、今回の四十八滝猪臥林道などです。
大きな理由は林道により斜面が切り開かれて、日差しが当たること。夏から秋にかけてたっぷりの陽を浴びて、色素を溜め込むことができたからです。
尾根の南向き斜面は植林帯であることが多く、北向きの今回の林道側はブナやカエデ類の落葉樹が自然林を形成しています。
だから日本各地で紅葉の当たり年という便りが届くなか、大いに期待していました。
高山市街から国道41号線を富山・古川方面へ。国府町で宇津江四十八滝に向かいます。
四十八滝の入り口まで進むと右に橋があり林道が始まります。
この林道を峠越えしてすぐ現れる三叉路を左に。ここからは無舗装道路。
ヘアピンカーブがあり猪臥山へはここを曲がります。
カーブの前には進入禁止の標識がある脇道と駐車スペースがあります。
今回は林道を歩きながら紅葉を楽しむため、ここに駐車。ただし猪臥山まではかなり距離があります。立ち止まって写真を撮っていたため、林道歩きだけで2時間半ほどかかりました。
林道は山頂直下まで続き、さらに反対側の小鳥峠まで林道は通じています。
山頂直下まで車で行く場合は、道の状態がいい小鳥峠側を往復する方がいいでしょう。四十八滝側は荒れており、道幅の狭い箇所もあるので慎重な運転が必要です。
歩き始めてしばらく、予想通り紅葉した景色が始まりました。
林道造成のため削られた斜面の上に紅葉のパレード。
道の谷側を望むと、猪臥山が見えています。
左のピークが頂上の祠がある場所。
林道は傾斜が緩く、のんびりと上がって行けます。
谷側は開けて遮るものは少なく、この先にある紅葉風景を眺めながら歩けました。
陽が射すと紅葉が光りだします。
紅葉がすばらしいポイントはいくつかありましたが、特に良かったのが、まず治山造成された前後の斜面。ここは大掛かりな工事が行われたため、広場が2面ありました。ここまで車で上がり、頂上まで歩くのもありかと思います。
もう一カ所はさらに歩いた、頂上から派生した尾根が見えてくるあたりに。
写真は帰る際に上部から撮ったもの。高くなった昼の陽が差していました。
頂上から下りてくる尾根の按部に、頂上へ向かう登山道が林道脇まで来ています。
この写真の左側、薮に赤布が目印に付けてあります。
薮に一歩足を踏み入れると、もう登山道の上。
いきなり急登が始まり、足がかりがないので登山靴でも滑ります。
やがて上部が開けてきて、笹の尾根に飛び出ます。
その小ピークから目の前に祠のあるピークが見え、ひと登りで頂上に。
振り返ると猪臥山の東尾根と上がってきた登山道が。空気が澄んでいれば御嶽山が鉄塔の後ろに見えるはず。昨日は晴れていましたが、遠くはかすんで飛騨山脈も遠望できませんでした。
頂上から彦谷の登山道を眺めると、稜線の紅葉はすでにピークを過ぎているようでした。斜面に見える木々の紅葉はまずまず。彦谷の登山口あたりはちょうど見頃かもしれません。
頂上から鳥居のある広場へ下り、しばらく休憩。
帰りはこのまま広場から林道を通して下りました。
林道歩きも終盤、ふと猪臥山の北尾根を眺めていると、尾根の後ろにわずかに見えている山がありました。方向を考えると尾崎山ではないかと思い、望遠で撮って再生してみるとありました、鉄塔が。
もし歩かれる方がいれば探してみてください(^_^)
ついでに、飛騨山岳会の「飛騨の山_研究と案内」(ナカニシヤ出版)に紹介されている猪臥山の山行記は、この北尾根を登ったものです。
自分は無雪期に尾根まで登りましたが、尾根からは薮になって進むことはできませんでした。
いつか積雪期にこのルートを歩きたいものです。
◎頂上が高山市清見町と飛騨市古川町の境界線にある
◎入山口は清見町小鳥山、同じく彦谷、および今回の四十八滝猪臥林道
小鳥山と四十八滝は林道で猪臥山頂上の下を経由して繋がっている
彦谷からのルートのみ登山道で周回(一部林道通過)
◎入山日:10月21日(日)
飛騨のいくつかの山は、登山道よりも林道沿いの方が美しい紅葉が見られることがあります。位山のダナ平林道沿いの紅葉や、今回の四十八滝猪臥林道などです。
大きな理由は林道により斜面が切り開かれて、日差しが当たること。夏から秋にかけてたっぷりの陽を浴びて、色素を溜め込むことができたからです。
尾根の南向き斜面は植林帯であることが多く、北向きの今回の林道側はブナやカエデ類の落葉樹が自然林を形成しています。
だから日本各地で紅葉の当たり年という便りが届くなか、大いに期待していました。
高山市街から国道41号線を富山・古川方面へ。国府町で宇津江四十八滝に向かいます。
四十八滝の入り口まで進むと右に橋があり林道が始まります。
この林道を峠越えしてすぐ現れる三叉路を左に。ここからは無舗装道路。
ヘアピンカーブがあり猪臥山へはここを曲がります。
カーブの前には進入禁止の標識がある脇道と駐車スペースがあります。
今回は林道を歩きながら紅葉を楽しむため、ここに駐車。ただし猪臥山まではかなり距離があります。立ち止まって写真を撮っていたため、林道歩きだけで2時間半ほどかかりました。
林道は山頂直下まで続き、さらに反対側の小鳥峠まで林道は通じています。
山頂直下まで車で行く場合は、道の状態がいい小鳥峠側を往復する方がいいでしょう。四十八滝側は荒れており、道幅の狭い箇所もあるので慎重な運転が必要です。
歩き始めてしばらく、予想通り紅葉した景色が始まりました。
林道造成のため削られた斜面の上に紅葉のパレード。
道の谷側を望むと、猪臥山が見えています。
左のピークが頂上の祠がある場所。
林道は傾斜が緩く、のんびりと上がって行けます。
谷側は開けて遮るものは少なく、この先にある紅葉風景を眺めながら歩けました。
陽が射すと紅葉が光りだします。
紅葉がすばらしいポイントはいくつかありましたが、特に良かったのが、まず治山造成された前後の斜面。ここは大掛かりな工事が行われたため、広場が2面ありました。ここまで車で上がり、頂上まで歩くのもありかと思います。
もう一カ所はさらに歩いた、頂上から派生した尾根が見えてくるあたりに。
写真は帰る際に上部から撮ったもの。高くなった昼の陽が差していました。
頂上から下りてくる尾根の按部に、頂上へ向かう登山道が林道脇まで来ています。
この写真の左側、薮に赤布が目印に付けてあります。
薮に一歩足を踏み入れると、もう登山道の上。
いきなり急登が始まり、足がかりがないので登山靴でも滑ります。
やがて上部が開けてきて、笹の尾根に飛び出ます。
その小ピークから目の前に祠のあるピークが見え、ひと登りで頂上に。
振り返ると猪臥山の東尾根と上がってきた登山道が。空気が澄んでいれば御嶽山が鉄塔の後ろに見えるはず。昨日は晴れていましたが、遠くはかすんで飛騨山脈も遠望できませんでした。
頂上から彦谷の登山道を眺めると、稜線の紅葉はすでにピークを過ぎているようでした。斜面に見える木々の紅葉はまずまず。彦谷の登山口あたりはちょうど見頃かもしれません。
頂上から鳥居のある広場へ下り、しばらく休憩。
帰りはこのまま広場から林道を通して下りました。
林道歩きも終盤、ふと猪臥山の北尾根を眺めていると、尾根の後ろにわずかに見えている山がありました。方向を考えると尾崎山ではないかと思い、望遠で撮って再生してみるとありました、鉄塔が。
もし歩かれる方がいれば探してみてください(^_^)
ついでに、飛騨山岳会の「飛騨の山_研究と案内」(ナカニシヤ出版)に紹介されている猪臥山の山行記は、この北尾根を登ったものです。
自分は無雪期に尾根まで登りましたが、尾根からは薮になって進むことはできませんでした。
いつか積雪期にこのルートを歩きたいものです。
Posted by 廣田 豊 at 19:32│Comments(0)
│登山