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飛騨センターから飛騨山脈
2012年11月17日
今日は飛騨・世界生活文化センターの近くに行く用事があり、よく晴れていたので飛騨山脈を眺めに行ってきました。
建物に囲まれた広場の上に通路があり、飛騨山脈の展望台になっています。
外階段はないので、一旦建物の中に入ります。従って休館日は上がれません。
穂高連峰と槍ヶ岳、そして笠ヶ岳。
また、先日から飛騨センターではイルミネーションが始まりました。
建物に囲まれた広場の上に通路があり、飛騨山脈の展望台になっています。
外階段はないので、一旦建物の中に入ります。従って休館日は上がれません。
穂高連峰と槍ヶ岳、そして笠ヶ岳。
また、先日から飛騨センターではイルミネーションが始まりました。
プロなら分かるデザインのコツ
2012年11月14日
久々の投稿です。
その間に高山市内の紅葉は終わりを迎えていました。
今日は夜になるといっそう冷え込むようで、皆さんも風邪を引かないようお気をつけ下さい。
世の中のハウツーには、よく「誰でも分かる」とか「初心者でも分る」というタイトルが付きます。
経験で言うと、実際はそう簡単に分るものではありません。やはり努力が必要です。
プロのグラフィックデザイナーは真似ることから経験を積んでいきます。
猿真似はだめです。人間らしく考えながら真似るのです。
「何」を「何のために」「何をして」完成させるのか。
それを念頭において表現にふさわしいモチーフやレイアウトを探します。
必ずしも洗練された表現である必要はありません。ださく見える方が良い場合もあります。無論プロだから計算して狙うのです。いや、ほんとに(^^;)。
知り合いのある広告代理店のコピーライターが新人の頃に、キャッチフレーズを100案作れと上司に命じられたことがありました。
デザインはさすがに100案は到底無理ですが、場合によってはアイデアラフなら30案は考えることがあります。
これは頭の体操をやっているような感じ。これを繰り返していると自然と頭に引出しが生まれ、考える幅が広がってくるでしょう。
ハウツー本は読んでも、実際にやってみないと分らないことが多いものです。
知識と経験がプロを支えているというのは、どんな職業でも言えることではないでしょうか。
その間に高山市内の紅葉は終わりを迎えていました。
今日は夜になるといっそう冷え込むようで、皆さんも風邪を引かないようお気をつけ下さい。
世の中のハウツーには、よく「誰でも分かる」とか「初心者でも分る」というタイトルが付きます。
経験で言うと、実際はそう簡単に分るものではありません。やはり努力が必要です。
プロのグラフィックデザイナーは真似ることから経験を積んでいきます。
猿真似はだめです。人間らしく考えながら真似るのです。
「何」を「何のために」「何をして」完成させるのか。
それを念頭において表現にふさわしいモチーフやレイアウトを探します。
必ずしも洗練された表現である必要はありません。ださく見える方が良い場合もあります。無論プロだから計算して狙うのです。いや、ほんとに(^^;)。
知り合いのある広告代理店のコピーライターが新人の頃に、キャッチフレーズを100案作れと上司に命じられたことがありました。
デザインはさすがに100案は到底無理ですが、場合によってはアイデアラフなら30案は考えることがあります。
これは頭の体操をやっているような感じ。これを繰り返していると自然と頭に引出しが生まれ、考える幅が広がってくるでしょう。
ハウツー本は読んでも、実際にやってみないと分らないことが多いものです。
知識と経験がプロを支えているというのは、どんな職業でも言えることではないでしょうか。
天蓋山は冬でした
2012年11月05日
連休の日曜日、飛騨地方はよく晴れました。
そんな天気では、どうしても山に行きたくなります(^_^;) そんな趣味のない人には分からない衝動です。
天蓋山(標高1527.3m)11月4日(日)
神岡町山之村地区森茂
入山口:山之村キャンプ場 トイレ有り(冬期閉鎖)
累積標高差717m
登山口の駐車場に着いたのは午前7:50。すでに3台の車が停まっていました。
朝食にコンビニおにぎりをいただき、準備を整え出発したのが8:10。
その間に次々と登山者の車が到着し、登山者用駐車場はいっぱいになりました。
山之村キャンプ場の中は紅葉の終わりを迎えていました。
キャンプ場を奥に進み、キャンプ場の駐車場の前を左に。登山届けのポストの横を通り、白樺の林に入って行きます。
ここからの登山道は明瞭。迷うことはありません。
しばらくして渓流に沿って道は続きます。
左に見える尾根の上に道は乗越します。
しばらく明るい林を別の渓流に沿ってゆるやかに登って行きます。
やがて尾根が目の前に現れ、ここからは急な登りが始まります。
今年からポイントごとに手作りの標識が設置されました。急登の始まりには「急坂」と書かれていました。
とっつきからはしばらくジグザグに登り、やがて直登が始まります。
尾根にはうっすらと雪が残っていました。
早朝はまだ道は凍っています。粘土質の土が気温が上がるとともに泥濘となり、下山時には滑りやすくなってしまいます。
中間点にも標識が登場。遠くから見ると大きな字で「もう一息」。しかし近づくと小さく「あと半分」。
がっくりしないで頑張りましょう。
このあたりで目指す天蓋山が右手に見えてきます。
左にあるのが前山で、右が天蓋山。
さらに左手には葉が枯れ落ちた樹間に飛騨山脈が見えています。
ゆっくりでも登っていれば急坂は終わります。
しばらく小さなアップダウンを越えていきます。
開けた小ピークを下り、谷に下りて短い急登を登れば雀平です。
雀平は飛騨山脈の展望台。頂上まで行かず、ここで戻る人も少なからずいるほどです。
右手に笠ヶ岳。左の山の陰に槍ヶ岳が少し頭を出しています。
左手には薬師岳や立山。
雀平から前山が見えます。天蓋山はこの山を越えないと見えてきません。
急な登りの後、いったんゆるやかなブナ林を通り、ふたたび急登が始まります。
頭上が明るくなって(今回は青空が見えて)きたら、前山のピークです。
例の標識もあります。
図が描いてあり、ピークを下り天蓋山へ登り返すことが分かります。
ちなみに、ピークに上がった左に乗鞍と御嶽を望む展望ポイントがあります。
ピークを進むと下りが始まりますが、急で滑りやすいので注意が必要です。
目の前に天蓋山が現れました。
雪の急登を詰めると頂上が見えてきました。
天蓋と呼ばれる山の頂上は最高の展望でした。
標柱に描かれた文字は女性登山家の田部井淳子さんのものです。
展望できる山の数々。笠ヶ岳から槍ヶ岳。
黒部五郎岳。
薬師岳。
立山と剱岳。
振り返ると神岡の町と遠くに白山。
南に乗鞍岳と御嶽山。
温かいお茶を飲みながら30分ほど展望を楽しんで下山しました。
さて下山は気をつけないといけません。
昨日のような登山道の状態でなくても、もともと天蓋山の道は急で滑りやすいからです。
特に昨日のように雪が溶けて土がぬかるんでしまうと、足の置き場やバランスによって登山靴でも滑ります。
とにかく慎重に下ります。
その甲斐あって尻餅をつくことなく無事下ることができました。
12時を前に駐車場に戻ると車がいっぱい停まっていて、中にはこれから登ろうとしている人も。
たとえ低山でも、この時期に登るには時間が少し遅すぎるのではと思います。
天蓋山に関しては、登山道がぬかるむ前に戻ってくるのがおすすめ。また夕方になればふたたび凍結するかもしれません。
時間の経過により道のコンディションが変わることを理解して、晩秋の山は楽しく登りたいものですね。
そんな天気では、どうしても山に行きたくなります(^_^;) そんな趣味のない人には分からない衝動です。
天蓋山(標高1527.3m)11月4日(日)
神岡町山之村地区森茂
入山口:山之村キャンプ場 トイレ有り(冬期閉鎖)
累積標高差717m
登山口の駐車場に着いたのは午前7:50。すでに3台の車が停まっていました。
朝食にコンビニおにぎりをいただき、準備を整え出発したのが8:10。
その間に次々と登山者の車が到着し、登山者用駐車場はいっぱいになりました。
山之村キャンプ場の中は紅葉の終わりを迎えていました。
キャンプ場を奥に進み、キャンプ場の駐車場の前を左に。登山届けのポストの横を通り、白樺の林に入って行きます。
ここからの登山道は明瞭。迷うことはありません。
しばらくして渓流に沿って道は続きます。
左に見える尾根の上に道は乗越します。
しばらく明るい林を別の渓流に沿ってゆるやかに登って行きます。
やがて尾根が目の前に現れ、ここからは急な登りが始まります。
今年からポイントごとに手作りの標識が設置されました。急登の始まりには「急坂」と書かれていました。
とっつきからはしばらくジグザグに登り、やがて直登が始まります。
尾根にはうっすらと雪が残っていました。
早朝はまだ道は凍っています。粘土質の土が気温が上がるとともに泥濘となり、下山時には滑りやすくなってしまいます。
中間点にも標識が登場。遠くから見ると大きな字で「もう一息」。しかし近づくと小さく「あと半分」。
がっくりしないで頑張りましょう。
このあたりで目指す天蓋山が右手に見えてきます。
左にあるのが前山で、右が天蓋山。
さらに左手には葉が枯れ落ちた樹間に飛騨山脈が見えています。
ゆっくりでも登っていれば急坂は終わります。
しばらく小さなアップダウンを越えていきます。
開けた小ピークを下り、谷に下りて短い急登を登れば雀平です。
雀平は飛騨山脈の展望台。頂上まで行かず、ここで戻る人も少なからずいるほどです。
右手に笠ヶ岳。左の山の陰に槍ヶ岳が少し頭を出しています。
左手には薬師岳や立山。
雀平から前山が見えます。天蓋山はこの山を越えないと見えてきません。
急な登りの後、いったんゆるやかなブナ林を通り、ふたたび急登が始まります。
頭上が明るくなって(今回は青空が見えて)きたら、前山のピークです。
例の標識もあります。
図が描いてあり、ピークを下り天蓋山へ登り返すことが分かります。
ちなみに、ピークに上がった左に乗鞍と御嶽を望む展望ポイントがあります。
ピークを進むと下りが始まりますが、急で滑りやすいので注意が必要です。
目の前に天蓋山が現れました。
雪の急登を詰めると頂上が見えてきました。
天蓋と呼ばれる山の頂上は最高の展望でした。
標柱に描かれた文字は女性登山家の田部井淳子さんのものです。
展望できる山の数々。笠ヶ岳から槍ヶ岳。
黒部五郎岳。
薬師岳。
立山と剱岳。
振り返ると神岡の町と遠くに白山。
南に乗鞍岳と御嶽山。
温かいお茶を飲みながら30分ほど展望を楽しんで下山しました。
さて下山は気をつけないといけません。
昨日のような登山道の状態でなくても、もともと天蓋山の道は急で滑りやすいからです。
特に昨日のように雪が溶けて土がぬかるんでしまうと、足の置き場やバランスによって登山靴でも滑ります。
とにかく慎重に下ります。
その甲斐あって尻餅をつくことなく無事下ることができました。
12時を前に駐車場に戻ると車がいっぱい停まっていて、中にはこれから登ろうとしている人も。
たとえ低山でも、この時期に登るには時間が少し遅すぎるのではと思います。
天蓋山に関しては、登山道がぬかるむ前に戻ってくるのがおすすめ。また夕方になればふたたび凍結するかもしれません。
時間の経過により道のコンディションが変わることを理解して、晩秋の山は楽しく登りたいものですね。
天蓋山
冬間近の籾糠山
2012年11月01日
籾糠山(もみぬかやま)10月31日(水)
標高:1744.3m
場所:飛騨市河合町と白川村の境界線上
◎入山口:国道360号線天生峠(駐車場とトイレ有り)11月の積雪日から5月末まで峠は冬期閉鎖
国道360号線天生峠道路は河合町と白川村荻町を結ぶ1車線の山岳路につき大型バスなどは通行不可。すれ違いに注意。
◎入山口と籾糠山の累積標高差:668m
◎入山には環境整備協力金として500円を払う
河合町から峠を上がり、天生県立自然公園の駐車場へ。
入山者は25名ほど。すでに公園内の紅葉はほとんど終わっていました。
しかし公園エリアの反対側には、植林されたカラマツがきれいに色づいていました。
20分ほどで湿原に到着。湿原は一周できますが、今年から一方通行になりました。
今回は籾糠山まで行くので、半周して奥の原生林へ。残り半周は帰りに利用します。
原生林の紅葉は、例年なら11月上旬まで見ることができます。
しかし今年は10月下旬に一気に色づき、気温の急激な低下にともない、また一気に落ちてしまったとのことでした。(顔なじみのパトロール隊員に聞きました)
枯れ落ち始めたわずかな色彩も、晩秋の趣を引き立てているだけです。
谷沿いのルートにあるカツラの門。
今年から古木の保護のため、その間を通ることができなくなり、門は眺めることしかできません。
木平分岐で籾糠山と木平湿原のルートに分かれます。
籾糠山へはまっすぐ進み、谷を渡り目の前の斜面を登ります。
登り始めは急登です。ゆっくり登ります。
途中で振り返ると木平が目線と同じ高さに。
やがて傾斜が緩くなり高原のような地形になります。幹を利用したベンチがあり、第2湿原へ下るルートとの分岐に合流。
ぬかるんだ道を進み、やがて現れた谷を渡り籾糠山の前山へと登ります。
前山のピークを下るところで籾糠山が見えてきます。
昨日は頂上付近に白く光る樹氷がありました。
頂上のすぐ下には雪がうっすらと残り、正午の気温はなんと1℃。
休んでいると猿ヶ馬場山から雲が湧いてきて、雪がちらつき始めました。
頂上から見ると、小鳥湖の周辺は紅葉のまっ盛りでした。
木平のブナ林。
こちらはすでに冬支度。
下山ルートは第2湿原へ。葉の落ちた木々の間から湿原周辺の原生林が見えていました。
30分ほどで湿原のブナ林に到着。
熊除けの缶を目印に、森の主のような巨木の裏を左に入ると第2湿原です。
湿原を眺めるベンチの奥にブナの巨木があり、幹には熊の爪痕が。
湿原から来た道を戻り、ブナの原生林を通り抜けます。
涸れた沢を渡り、ふたたび行く時に通った道に合流。第1湿原に戻ります。
湿原は残り半周を回り帰ります。
湿原の終了するあたりで振り返ると籾糠山と木平が見えました。ただし籾糠山の頂上は見えません。湿原の真ん中には匠神社の祠が見えます。
籾糠山は積雪4mを越える豪雪地帯です。
すでに冬の足音が聞こえてくるようでした。
標高:1744.3m
場所:飛騨市河合町と白川村の境界線上
◎入山口:国道360号線天生峠(駐車場とトイレ有り)11月の積雪日から5月末まで峠は冬期閉鎖
国道360号線天生峠道路は河合町と白川村荻町を結ぶ1車線の山岳路につき大型バスなどは通行不可。すれ違いに注意。
◎入山口と籾糠山の累積標高差:668m
◎入山には環境整備協力金として500円を払う
河合町から峠を上がり、天生県立自然公園の駐車場へ。
入山者は25名ほど。すでに公園内の紅葉はほとんど終わっていました。
しかし公園エリアの反対側には、植林されたカラマツがきれいに色づいていました。
20分ほどで湿原に到着。湿原は一周できますが、今年から一方通行になりました。
今回は籾糠山まで行くので、半周して奥の原生林へ。残り半周は帰りに利用します。
原生林の紅葉は、例年なら11月上旬まで見ることができます。
しかし今年は10月下旬に一気に色づき、気温の急激な低下にともない、また一気に落ちてしまったとのことでした。(顔なじみのパトロール隊員に聞きました)
枯れ落ち始めたわずかな色彩も、晩秋の趣を引き立てているだけです。
谷沿いのルートにあるカツラの門。
今年から古木の保護のため、その間を通ることができなくなり、門は眺めることしかできません。
木平分岐で籾糠山と木平湿原のルートに分かれます。
籾糠山へはまっすぐ進み、谷を渡り目の前の斜面を登ります。
登り始めは急登です。ゆっくり登ります。
途中で振り返ると木平が目線と同じ高さに。
やがて傾斜が緩くなり高原のような地形になります。幹を利用したベンチがあり、第2湿原へ下るルートとの分岐に合流。
ぬかるんだ道を進み、やがて現れた谷を渡り籾糠山の前山へと登ります。
前山のピークを下るところで籾糠山が見えてきます。
昨日は頂上付近に白く光る樹氷がありました。
頂上のすぐ下には雪がうっすらと残り、正午の気温はなんと1℃。
休んでいると猿ヶ馬場山から雲が湧いてきて、雪がちらつき始めました。
頂上から見ると、小鳥湖の周辺は紅葉のまっ盛りでした。
木平のブナ林。
こちらはすでに冬支度。
下山ルートは第2湿原へ。葉の落ちた木々の間から湿原周辺の原生林が見えていました。
30分ほどで湿原のブナ林に到着。
熊除けの缶を目印に、森の主のような巨木の裏を左に入ると第2湿原です。
湿原を眺めるベンチの奥にブナの巨木があり、幹には熊の爪痕が。
湿原から来た道を戻り、ブナの原生林を通り抜けます。
涸れた沢を渡り、ふたたび行く時に通った道に合流。第1湿原に戻ります。
湿原は残り半周を回り帰ります。
湿原の終了するあたりで振り返ると籾糠山と木平が見えました。ただし籾糠山の頂上は見えません。湿原の真ん中には匠神社の祠が見えます。
籾糠山は積雪4mを越える豪雪地帯です。
すでに冬の足音が聞こえてくるようでした。
いまどきのギャラリーが更新されました。
2012年11月01日
「いまどきのギャラリー」が11月の作品に更新されました。
◎いまどきのギャラリー:11月のテーマ 「N」◎
自分の作品はこちら。
事情により3年間休み、昨月から復帰しました。
カラマツをモチーフに黄葉から落葉へ変わる11月の自然を表現したつもりです。
実際の作品展は本町にあるSINGビル2階で見ることができます。
近くにお出かけの際はぜひお立ち寄りください。
◎いまどきのギャラリー:11月のテーマ 「N」◎
自分の作品はこちら。
事情により3年間休み、昨月から復帰しました。
カラマツをモチーフに黄葉から落葉へ変わる11月の自然を表現したつもりです。
実際の作品展は本町にあるSINGビル2階で見ることができます。
近くにお出かけの際はぜひお立ち寄りください。
天生峠
2012年10月31日
天生山地の籾糠山に登るため、飛騨市河合町から天生峠、そして帰りは白川郷へ下りてきました。
河合側は峠を目前にした途中から裸木が目立ってきましたが、そこまでの紅葉は今まさにピークでした。見頃は週末まで持たないかもしれません。
紅葉と落葉の境目にあたる地点から見た景色。
峠から湿原、そして籾糠山はすでに晩秋。
籾糠山の頂上付近は正午で気温1℃、北側に霧氷や雪が降った跡が残っていました。
下山後、帰りは峠の反対側、白川郷へ下りました。
峠のカラマツ林は黄葉のまっさかり。
そこから一旦紅葉の終わりかと思いましたが、すぐに斜面を錦に染めた景色が現れました。
秋の午後の陽が当たり、紅葉が色彩鮮やかです。
峠の途中からは両白山地北部が望めました。
稜線にコブのように見えるのが三方岩岳。頂上はその左のピーク。
今週の飛騨地方はかなり冷え込みそうです。
落葉が進み、天生峠の風景も大きく変わるかもしれません。
河合側は峠を目前にした途中から裸木が目立ってきましたが、そこまでの紅葉は今まさにピークでした。見頃は週末まで持たないかもしれません。
紅葉と落葉の境目にあたる地点から見た景色。
峠から湿原、そして籾糠山はすでに晩秋。
籾糠山の頂上付近は正午で気温1℃、北側に霧氷や雪が降った跡が残っていました。
下山後、帰りは峠の反対側、白川郷へ下りました。
峠のカラマツ林は黄葉のまっさかり。
そこから一旦紅葉の終わりかと思いましたが、すぐに斜面を錦に染めた景色が現れました。
秋の午後の陽が当たり、紅葉が色彩鮮やかです。
峠の途中からは両白山地北部が望めました。
稜線にコブのように見えるのが三方岩岳。頂上はその左のピーク。
今週の飛騨地方はかなり冷え込みそうです。
落葉が進み、天生峠の風景も大きく変わるかもしれません。
籾糠山
2012年10月31日
天生峠を越えて籾糠山に登ってきました。峠の中腹は紅葉のまっさかり。湿原から籾糠山はすでに晩秋の様子。例年ならまだ原生林はブナ林の黄葉が見られるところですが、今年はピークになったと思ったら落ちるのが早かったとか。
しかし峠の紅葉は素晴らしかった(^^) 白川郷側は上部のカラマツから始まり、ずっと下まで続いていました。
しかし峠の紅葉は素晴らしかった(^^) 白川郷側は上部のカラマツから始まり、ずっと下まで続いていました。
せせらぎ街道の紅葉
2012年10月26日
今朝の最低気温は6℃。市内の紅葉はさらに進むことでしょう。
昨日は昼から、高山市清見町と郡上八幡をむすぶ山間道路「せせらぎ街道」をドライブしてきました。
「せせらぎ街道」は正式には県道73号線。道路地図では「飛騨街道」または「郡上街道」と記されています。「せせらぎ街道」と呼んだのは、この路線が現在のように整備された際の梶原拓前岐阜県知事でした。それ以来、山間部を通る観光道路として「せせらぎ街道」の愛称が定着しています。
山間部を走る快適な道路に生まれ変わり、岐阜、愛知方面からマイカーで訪れる際に利用する観光客が増えました。その後は東海北陸自動車道および中部縦貫道が高山市街まで開通し、せせらぎ街道は、観光道路としての意味合いがさらに増しています。
昨日の段階では、郡上に向かい清見町の山間に入るあたりから道の駅パスカル清見までの区間で、紅葉が見頃を迎えています。カラマツは黄色くなり始めたところでした。
明日あたりは天気も崩れないようですから、紅葉狩りにちょうど良い日かも知れません。
ただし平日なのに昨日の交通量は普段より格段に多く、道路脇への駐車や写真撮影の際に十分注意してください。
特に道路の標高最上部「西ウレ峠」がピークです。
せせらぎ街道に点在する駐車場に車を止め、道路沿いを流れる渓流を見ると、「せせらぎ」と名付けられた理由がよくわかります。穏やかな水の流れと影を落とす木々とのコントラストが本当に美しいところです。
西ウレ峠には渓流沿いを歩く遊歩道がありますので、ゆっくり散策されてみてはいかがでしょうか。
昨日は昼から、高山市清見町と郡上八幡をむすぶ山間道路「せせらぎ街道」をドライブしてきました。
「せせらぎ街道」は正式には県道73号線。道路地図では「飛騨街道」または「郡上街道」と記されています。「せせらぎ街道」と呼んだのは、この路線が現在のように整備された際の梶原拓前岐阜県知事でした。それ以来、山間部を通る観光道路として「せせらぎ街道」の愛称が定着しています。
山間部を走る快適な道路に生まれ変わり、岐阜、愛知方面からマイカーで訪れる際に利用する観光客が増えました。その後は東海北陸自動車道および中部縦貫道が高山市街まで開通し、せせらぎ街道は、観光道路としての意味合いがさらに増しています。
昨日の段階では、郡上に向かい清見町の山間に入るあたりから道の駅パスカル清見までの区間で、紅葉が見頃を迎えています。カラマツは黄色くなり始めたところでした。
明日あたりは天気も崩れないようですから、紅葉狩りにちょうど良い日かも知れません。
ただし平日なのに昨日の交通量は普段より格段に多く、道路脇への駐車や写真撮影の際に十分注意してください。
特に道路の標高最上部「西ウレ峠」がピークです。
せせらぎ街道に点在する駐車場に車を止め、道路沿いを流れる渓流を見ると、「せせらぎ」と名付けられた理由がよくわかります。穏やかな水の流れと影を落とす木々とのコントラストが本当に美しいところです。
西ウレ峠には渓流沿いを歩く遊歩道がありますので、ゆっくり散策されてみてはいかがでしょうか。
西ウレ峠
カラマツ
2012年10月25日
今朝は一気に気温が下がり、最低気温が5℃までになりました。
これで高山市街の紅葉が急速に進むことでしょう。
今なら、せせらぎ街道沿いが見頃かもしれません。時間ができそうなので、あとで出かけてみたいと思います。
カエデやナナカマドなどの赤い紅葉もいいですが、ブナやダケカンバの黄葉も見事です。
しかし針葉樹であるカラマツも捨てがたい。
特に森になっているカラマツは、黄葉すると(行ったことはありませんが)北欧や北米のような錯覚を覚えることもあります。
特にいいのが上高地。田代橋から河童橋まで梓川の左岸(上流に向かって右側)沿いのカラマツ林は、秋の光を浴びてきらきらと黄金色に輝きます。
冠雪した穂高連峰を眺めることができれば、いっそう錯覚も増してきます。
高山市内では、先日登った猪臥山の頂上稜線にきれいなカラマツの植林帯があります。
畦畑側の林道を車で鳥居のある広場まで上がり、頂上から南へ登山道を彦谷側へ向かいます。
稜線歩きなので急な登り下りも少なく、カラマツ林へ到着。
ふかふかの道を歩き、カラマツ林の終わる稜線末端まで行き、来た道を戻ってきます。
カラマツの葉が道をおおい、クッションのようになっています。
よく見れば、こんな様子に癒されたりもします。
今日は展望も良さそうで、歩いている人もいることでしょう。
これで高山市街の紅葉が急速に進むことでしょう。
今なら、せせらぎ街道沿いが見頃かもしれません。時間ができそうなので、あとで出かけてみたいと思います。
カエデやナナカマドなどの赤い紅葉もいいですが、ブナやダケカンバの黄葉も見事です。
しかし針葉樹であるカラマツも捨てがたい。
特に森になっているカラマツは、黄葉すると(行ったことはありませんが)北欧や北米のような錯覚を覚えることもあります。
特にいいのが上高地。田代橋から河童橋まで梓川の左岸(上流に向かって右側)沿いのカラマツ林は、秋の光を浴びてきらきらと黄金色に輝きます。
冠雪した穂高連峰を眺めることができれば、いっそう錯覚も増してきます。
高山市内では、先日登った猪臥山の頂上稜線にきれいなカラマツの植林帯があります。
畦畑側の林道を車で鳥居のある広場まで上がり、頂上から南へ登山道を彦谷側へ向かいます。
稜線歩きなので急な登り下りも少なく、カラマツ林へ到着。
ふかふかの道を歩き、カラマツ林の終わる稜線末端まで行き、来た道を戻ってきます。
カラマツの葉が道をおおい、クッションのようになっています。
よく見れば、こんな様子に癒されたりもします。
今日は展望も良さそうで、歩いている人もいることでしょう。
紅葉の林道を歩き猪臥山へ〜四十八滝側から
2012年10月22日
◎猪臥山(いぶしやま、いのぶせやま)標高1519.1m
◎頂上が高山市清見町と飛騨市古川町の境界線にある
◎入山口は清見町小鳥山、同じく彦谷、および今回の四十八滝猪臥林道
小鳥山と四十八滝は林道で猪臥山頂上の下を経由して繋がっている
彦谷からのルートのみ登山道で周回(一部林道通過)
◎入山日:10月21日(日)
飛騨のいくつかの山は、登山道よりも林道沿いの方が美しい紅葉が見られることがあります。位山のダナ平林道沿いの紅葉や、今回の四十八滝猪臥林道などです。
大きな理由は林道により斜面が切り開かれて、日差しが当たること。夏から秋にかけてたっぷりの陽を浴びて、色素を溜め込むことができたからです。
尾根の南向き斜面は植林帯であることが多く、北向きの今回の林道側はブナやカエデ類の落葉樹が自然林を形成しています。
だから日本各地で紅葉の当たり年という便りが届くなか、大いに期待していました。
高山市街から国道41号線を富山・古川方面へ。国府町で宇津江四十八滝に向かいます。
四十八滝の入り口まで進むと右に橋があり林道が始まります。
この林道を峠越えしてすぐ現れる三叉路を左に。ここからは無舗装道路。
ヘアピンカーブがあり猪臥山へはここを曲がります。
カーブの前には進入禁止の標識がある脇道と駐車スペースがあります。
今回は林道を歩きながら紅葉を楽しむため、ここに駐車。ただし猪臥山まではかなり距離があります。立ち止まって写真を撮っていたため、林道歩きだけで2時間半ほどかかりました。
林道は山頂直下まで続き、さらに反対側の小鳥峠まで林道は通じています。
山頂直下まで車で行く場合は、道の状態がいい小鳥峠側を往復する方がいいでしょう。四十八滝側は荒れており、道幅の狭い箇所もあるので慎重な運転が必要です。
歩き始めてしばらく、予想通り紅葉した景色が始まりました。
林道造成のため削られた斜面の上に紅葉のパレード。
道の谷側を望むと、猪臥山が見えています。
左のピークが頂上の祠がある場所。
林道は傾斜が緩く、のんびりと上がって行けます。
谷側は開けて遮るものは少なく、この先にある紅葉風景を眺めながら歩けました。
陽が射すと紅葉が光りだします。
紅葉がすばらしいポイントはいくつかありましたが、特に良かったのが、まず治山造成された前後の斜面。ここは大掛かりな工事が行われたため、広場が2面ありました。ここまで車で上がり、頂上まで歩くのもありかと思います。
もう一カ所はさらに歩いた、頂上から派生した尾根が見えてくるあたりに。
写真は帰る際に上部から撮ったもの。高くなった昼の陽が差していました。
頂上から下りてくる尾根の按部に、頂上へ向かう登山道が林道脇まで来ています。
この写真の左側、薮に赤布が目印に付けてあります。
薮に一歩足を踏み入れると、もう登山道の上。
いきなり急登が始まり、足がかりがないので登山靴でも滑ります。
やがて上部が開けてきて、笹の尾根に飛び出ます。
その小ピークから目の前に祠のあるピークが見え、ひと登りで頂上に。
振り返ると猪臥山の東尾根と上がってきた登山道が。空気が澄んでいれば御嶽山が鉄塔の後ろに見えるはず。昨日は晴れていましたが、遠くはかすんで飛騨山脈も遠望できませんでした。
頂上から彦谷の登山道を眺めると、稜線の紅葉はすでにピークを過ぎているようでした。斜面に見える木々の紅葉はまずまず。彦谷の登山口あたりはちょうど見頃かもしれません。
頂上から鳥居のある広場へ下り、しばらく休憩。
帰りはこのまま広場から林道を通して下りました。
林道歩きも終盤、ふと猪臥山の北尾根を眺めていると、尾根の後ろにわずかに見えている山がありました。方向を考えると尾崎山ではないかと思い、望遠で撮って再生してみるとありました、鉄塔が。
もし歩かれる方がいれば探してみてください(^_^)
ついでに、飛騨山岳会の「飛騨の山_研究と案内」(ナカニシヤ出版)に紹介されている猪臥山の山行記は、この北尾根を登ったものです。
自分は無雪期に尾根まで登りましたが、尾根からは薮になって進むことはできませんでした。
いつか積雪期にこのルートを歩きたいものです。
◎頂上が高山市清見町と飛騨市古川町の境界線にある
◎入山口は清見町小鳥山、同じく彦谷、および今回の四十八滝猪臥林道
小鳥山と四十八滝は林道で猪臥山頂上の下を経由して繋がっている
彦谷からのルートのみ登山道で周回(一部林道通過)
◎入山日:10月21日(日)
飛騨のいくつかの山は、登山道よりも林道沿いの方が美しい紅葉が見られることがあります。位山のダナ平林道沿いの紅葉や、今回の四十八滝猪臥林道などです。
大きな理由は林道により斜面が切り開かれて、日差しが当たること。夏から秋にかけてたっぷりの陽を浴びて、色素を溜め込むことができたからです。
尾根の南向き斜面は植林帯であることが多く、北向きの今回の林道側はブナやカエデ類の落葉樹が自然林を形成しています。
だから日本各地で紅葉の当たり年という便りが届くなか、大いに期待していました。
高山市街から国道41号線を富山・古川方面へ。国府町で宇津江四十八滝に向かいます。
四十八滝の入り口まで進むと右に橋があり林道が始まります。
この林道を峠越えしてすぐ現れる三叉路を左に。ここからは無舗装道路。
ヘアピンカーブがあり猪臥山へはここを曲がります。
カーブの前には進入禁止の標識がある脇道と駐車スペースがあります。
今回は林道を歩きながら紅葉を楽しむため、ここに駐車。ただし猪臥山まではかなり距離があります。立ち止まって写真を撮っていたため、林道歩きだけで2時間半ほどかかりました。
林道は山頂直下まで続き、さらに反対側の小鳥峠まで林道は通じています。
山頂直下まで車で行く場合は、道の状態がいい小鳥峠側を往復する方がいいでしょう。四十八滝側は荒れており、道幅の狭い箇所もあるので慎重な運転が必要です。
歩き始めてしばらく、予想通り紅葉した景色が始まりました。
林道造成のため削られた斜面の上に紅葉のパレード。
道の谷側を望むと、猪臥山が見えています。
左のピークが頂上の祠がある場所。
林道は傾斜が緩く、のんびりと上がって行けます。
谷側は開けて遮るものは少なく、この先にある紅葉風景を眺めながら歩けました。
陽が射すと紅葉が光りだします。
紅葉がすばらしいポイントはいくつかありましたが、特に良かったのが、まず治山造成された前後の斜面。ここは大掛かりな工事が行われたため、広場が2面ありました。ここまで車で上がり、頂上まで歩くのもありかと思います。
もう一カ所はさらに歩いた、頂上から派生した尾根が見えてくるあたりに。
写真は帰る際に上部から撮ったもの。高くなった昼の陽が差していました。
頂上から下りてくる尾根の按部に、頂上へ向かう登山道が林道脇まで来ています。
この写真の左側、薮に赤布が目印に付けてあります。
薮に一歩足を踏み入れると、もう登山道の上。
いきなり急登が始まり、足がかりがないので登山靴でも滑ります。
やがて上部が開けてきて、笹の尾根に飛び出ます。
その小ピークから目の前に祠のあるピークが見え、ひと登りで頂上に。
振り返ると猪臥山の東尾根と上がってきた登山道が。空気が澄んでいれば御嶽山が鉄塔の後ろに見えるはず。昨日は晴れていましたが、遠くはかすんで飛騨山脈も遠望できませんでした。
頂上から彦谷の登山道を眺めると、稜線の紅葉はすでにピークを過ぎているようでした。斜面に見える木々の紅葉はまずまず。彦谷の登山口あたりはちょうど見頃かもしれません。
頂上から鳥居のある広場へ下り、しばらく休憩。
帰りはこのまま広場から林道を通して下りました。
林道歩きも終盤、ふと猪臥山の北尾根を眺めていると、尾根の後ろにわずかに見えている山がありました。方向を考えると尾崎山ではないかと思い、望遠で撮って再生してみるとありました、鉄塔が。
もし歩かれる方がいれば探してみてください(^_^)
ついでに、飛騨山岳会の「飛騨の山_研究と案内」(ナカニシヤ出版)に紹介されている猪臥山の山行記は、この北尾根を登ったものです。
自分は無雪期に尾根まで登りましたが、尾根からは薮になって進むことはできませんでした。
いつか積雪期にこのルートを歩きたいものです。
猪臥山に紅葉トレッキング
2012年10月21日
今日の午前中に猪臥山へ行ってきました。
今回は紅葉の美しい四十八滝猪臥林道を歩いて、写真を撮りながらトレッキング。
おかげで頂上に着くまで時間がかかりましたが、すばらしい紅葉と巡り会えましたw
詳しくはまた今度。
今回は紅葉の美しい四十八滝猪臥林道を歩いて、写真を撮りながらトレッキング。
おかげで頂上に着くまで時間がかかりましたが、すばらしい紅葉と巡り会えましたw
詳しくはまた今度。
デザインのテレビ番組
2012年10月20日
NHK-Eテレで土曜日朝7時から「デザイン あ」という番組が放送されています。
子供でも楽しめる内容ですが、有名デザイナーが出てきてプロなら頷くウンチクを述べるコーナーもあります。
今回はジョン前田さんが「終わり方を考える」と言っていました。デザインを完成させる際に大事なのは、うまく終わらせること。そうしないと、いつまでも完成しないで締切に間に合いません。
その辺がアートとの違いのひとつです。
再放送は毎週金曜日の午後3時45分から。
子供でも楽しめる内容ですが、有名デザイナーが出てきてプロなら頷くウンチクを述べるコーナーもあります。
今回はジョン前田さんが「終わり方を考える」と言っていました。デザインを完成させる際に大事なのは、うまく終わらせること。そうしないと、いつまでも完成しないで締切に間に合いません。
その辺がアートとの違いのひとつです。
再放送は毎週金曜日の午後3時45分から。
高山グリーンツアー at 川上岳
2012年10月17日
今日は午後から雨が降り始めました。夜中に少し荒れるかもしれません。
しかし昨日は秋晴れの一日。高山グリーンホテルが主催するトレッキングツアーで、川上岳に同行しました。
川上岳は「かおれだけ」と読み、地元の人でも山歩きに興味がないと知らないかもしれません。
高山市街を流れる宮川の源流で、登山道の途中には源流域へ行ける脇道があります。
登山口は高山市側にツメタ林道、下呂側に山之口があります。
今回は高山市内からのアクセスがいいツメタ林道から入山しました。
ツアーの様子は高山グリーンツアーのブログ「山やま通信」にアップされていますので、そちらをご覧ください。
こちらではトレッキングのハイライトである「天空遊歩道」と頂上からの展望をアップすることにします。興味のある方は、あわせて楽しんでください。
長い林道歩きと登山口からの樹林帯を登り、稜線に出ると一気に視界が開けます。
風衝地帯と呼ばれる風の通り道には高い木々が育たないので、一面の笹原に低灌木が点在しています。左手奥に目指す川上岳の頂上が見えてきました。
笹の斜面に赤やオレンジに色づいているのはサラサドウダン。
山之口からのルート分岐を過ぎてからの登山道には、サラサドウダンがアーケードのように並んで目を楽しませてくれました。
樹林帯を出た後、稜線をいったん下り、目の前のピークを登り返します。
途中で振り返ると歩いてきた道が、笹原にくっきりとラインを描いていました。
川上岳頂上が目の前に近づいてきました。
ツメタ林道ゲートから約3時間半、11時過ぎに到着しました。
川上岳から見えるのは御嶽山を筆頭に、北に乗鞍岳から剣岳に至る飛騨山脈。西には眼下にツメタ林道と遠く白山も見ることができます。
御嶽山は裾から霧のような雲がわき、幻想的な姿を見せていました。
頂上の下斜面にはサラサドウダンが紅葉していました。そして眺められる手前の山は位山、その右後ろに船山。そして乗鞍から続く飛騨山脈の山並みです。
下山は頂上から位山へ向かう稜線を歩き、途中で宮の大イチイへ向かう登山道分岐を左折。急斜面をゆっくり下って行きます。
この登山道は整備される以前、滑りやすい急斜面と道をおおう笹薮で、利用する人は大変な思いをしたところです。今回歩いてみると、要所に木材が埋め込まれ、笹は大きく刈られていました。まだ改善の余地はありますが、以前に比べれば本当に歩きやすくなりました。
しかし急斜面であることには変わりがなく、もし歩かれるならトレッキングシューズを必ず履くことをおすすめします。
宮の大イチイは樹齢推定2000年。周囲に柵と間近で見られる展望台が設けられています。
ここまではツメタ林道ゲートから歩いて20分ほどです。ドライブの途中に立ち寄るだけでもいい運動になると思います。
今日の雨の後には、高山市街周辺の山々も色づいてくることでしょう。
皆さんもぜひ紅葉狩りにお出かけください。
しかし昨日は秋晴れの一日。高山グリーンホテルが主催するトレッキングツアーで、川上岳に同行しました。
川上岳は「かおれだけ」と読み、地元の人でも山歩きに興味がないと知らないかもしれません。
高山市街を流れる宮川の源流で、登山道の途中には源流域へ行ける脇道があります。
登山口は高山市側にツメタ林道、下呂側に山之口があります。
今回は高山市内からのアクセスがいいツメタ林道から入山しました。
ツアーの様子は高山グリーンツアーのブログ「山やま通信」にアップされていますので、そちらをご覧ください。
こちらではトレッキングのハイライトである「天空遊歩道」と頂上からの展望をアップすることにします。興味のある方は、あわせて楽しんでください。
長い林道歩きと登山口からの樹林帯を登り、稜線に出ると一気に視界が開けます。
風衝地帯と呼ばれる風の通り道には高い木々が育たないので、一面の笹原に低灌木が点在しています。左手奥に目指す川上岳の頂上が見えてきました。
笹の斜面に赤やオレンジに色づいているのはサラサドウダン。
山之口からのルート分岐を過ぎてからの登山道には、サラサドウダンがアーケードのように並んで目を楽しませてくれました。
樹林帯を出た後、稜線をいったん下り、目の前のピークを登り返します。
途中で振り返ると歩いてきた道が、笹原にくっきりとラインを描いていました。
川上岳頂上が目の前に近づいてきました。
ツメタ林道ゲートから約3時間半、11時過ぎに到着しました。
川上岳から見えるのは御嶽山を筆頭に、北に乗鞍岳から剣岳に至る飛騨山脈。西には眼下にツメタ林道と遠く白山も見ることができます。
御嶽山は裾から霧のような雲がわき、幻想的な姿を見せていました。
頂上の下斜面にはサラサドウダンが紅葉していました。そして眺められる手前の山は位山、その右後ろに船山。そして乗鞍から続く飛騨山脈の山並みです。
下山は頂上から位山へ向かう稜線を歩き、途中で宮の大イチイへ向かう登山道分岐を左折。急斜面をゆっくり下って行きます。
この登山道は整備される以前、滑りやすい急斜面と道をおおう笹薮で、利用する人は大変な思いをしたところです。今回歩いてみると、要所に木材が埋め込まれ、笹は大きく刈られていました。まだ改善の余地はありますが、以前に比べれば本当に歩きやすくなりました。
しかし急斜面であることには変わりがなく、もし歩かれるならトレッキングシューズを必ず履くことをおすすめします。
宮の大イチイは樹齢推定2000年。周囲に柵と間近で見られる展望台が設けられています。
ここまではツメタ林道ゲートから歩いて20分ほどです。ドライブの途中に立ち寄るだけでもいい運動になると思います。
今日の雨の後には、高山市街周辺の山々も色づいてくることでしょう。
皆さんもぜひ紅葉狩りにお出かけください。
小秀山に登ってきました
2012年10月15日
ようやく紅葉の見頃は標高を下げてきました。
中津川市北部にある小秀山は、標高が2000m近くあるため頂上付近の紅葉が見頃を迎えていました。
小秀山は標高1981.7m。日本200名山(岐阜100名山)で、岐阜県と長野県の県境に位置しています。頂上からは間近に御嶽山を眺め、新築された避難小屋もあり、ほとんどの人が日帰りしますが1泊山行も可能です。テント場はありません。
登山の平均所要時間は8時間。休憩を入れて9時間はかかる長時間山行です。
登山口は下呂市から257号線を中津川市加子母へ。舞台峠を越えてすぐ左へ、乙女渓谷に向かいます。
キャンプ場にある駐車場に車を止めて、管理棟横から二ノ谷へ入山しました。
ほとんどの登山者は二ノ谷から入り、三ノ谷を下山します。なぜなら二ノ谷ルートの途中に「カモシカ渡り」と呼ばれる初級者レベルのクライミング技術を必要とする難所があり、登るより下りるほうが危険だからです。
二ノ谷ルートは途中まで渓流沿いに木道が設置された遊歩道を歩いて行きます。
木道は濡れていると滑りやすいですが、乾いていれば登山装備がなくても歩けます。
渓流沿いの木々の紅葉はほとんど始まっていませんでした。
遊歩道の終点は「夫婦滝」。間近に見られるのは夫滝だけで、その落差約70m。
夫婦滝から先は、いきなり足下の悪い急な登りになります。
斜面を巻くように夫滝の上を通過し、さらに子滝、孫滝と登って行きます。
孫滝からは二ノ谷と分かれ、左手の斜面を登り尾根へと上がります。
尾根上には巨大な岩が次々と現れ、その脇を通り抜けていくと「カモシカ渡り」に到着します。
これはカモシカ渡りを横から眺めたもの。右に回ると登り口があります。
真下から見上げると、ほぼ垂直に近い岩山に木の根がまとわりつき足がかりになっています。
5mほど登ると足場があり、そこに立って上を見上げました。
足がかりとなる木の根が少なくなり、さらにその上に見える岩に根はからんでいません。
三段目からは完全なロッククライミング。自分は2度目でしたが、それでも足の置き場に迷い、腕力に頼ることとなりました。ほぼ垂直なので上から見たら、足がかりを探すのは大変だと思います。以前ここを下ろうとする若者に会い、聞いてみると地元加子母の人で何度も登り足場の位置を熟知しているとのことでした。
カモシカ渡りはその先も何度か岩を上がり、左右の切れ落ちた細尾根を歩いて行きます。
10分ほど進むと三ノ谷ルートの分岐に到着。ここで一息入れるといいでしょう。休憩適地の標識も立っています。
次のピークは「カブト岩」標高1880mです。
木々の上にちょこんと岩が見えていました。
視界が開けてくるとカブト岩の直下です。回り込むように岩場を上がるとカブト岩のピークに到着。登山口から約980m登ってきました。
ここに登ると初めて御嶽山が見えてきます。
振り返れば白草山も見えています。
白草山は頂上避難小屋の窓を開けると見えますが、頂上からは見えません。
カブト岩が白草山が最も良く見える場所と言えるでしょう。
カブト岩を下るとなだらかな稜線歩きが始まります。カブト岩のピークを振り返ると
このあたりからサラサドウダンが美しく色づいていました。
南方の山並みが見える展望台に続き、阿寺三山のひとつ唐塩山への分岐点を過ぎると第一高原。ここから目指す小秀山が見えてきます。
さらに小ピークのアップダウンを続けていくと第二、第三高原に至り、ようやく最後の登りに。
笹の緑の斜面に点在するサラサドウダンの紅葉が、独特の風景を見せていました。
登りきると避難小屋があります。そこから頂上はすぐそこ。
休憩を入れて約4時間半で到着しました。
頂上の御嶽側に展望台があります。岩の出っ張りに立つので落ちないように気をつけましょう。
そこからの眺め。目の前に御嶽山。
右に目を移せば中央アルプス。なかでも存在感があるのは木曽駒ヶ岳。
山座同定のパネルが設置されているので見比べてみます。
地元加子母の有志の方々で組織されている加子母スカイウォーカーズにより、避難小屋を始めとした施設が維持されているそうです。
小秀山の最新情報はスカイウォーカーズのブログで。
下山は三ノ谷分岐から三ノ谷ルートへ。
こちらの登山道は危険箇所はなく安全ですが、二ノ谷ルートのような変化はなく面白みはありません。しかし登山後半の疲れた状態には、こうした安全な道がいいと思います。
下山口に到着した後は少し長い林道歩き。橋を渡ればキャンプ場はもうすぐです。
標高差約1010m、下山には約3時間かかかりました。
なおキャンプ場のトイレに紙は用意されていませんでした。途中のコンビニか、乙女渓谷へ行く分かれ道を過ぎて1kmほど先にある公衆トイレを利用するといいでしょう。
中津川市北部にある小秀山は、標高が2000m近くあるため頂上付近の紅葉が見頃を迎えていました。
小秀山は標高1981.7m。日本200名山(岐阜100名山)で、岐阜県と長野県の県境に位置しています。頂上からは間近に御嶽山を眺め、新築された避難小屋もあり、ほとんどの人が日帰りしますが1泊山行も可能です。テント場はありません。
登山の平均所要時間は8時間。休憩を入れて9時間はかかる長時間山行です。
登山口は下呂市から257号線を中津川市加子母へ。舞台峠を越えてすぐ左へ、乙女渓谷に向かいます。
キャンプ場にある駐車場に車を止めて、管理棟横から二ノ谷へ入山しました。
ほとんどの登山者は二ノ谷から入り、三ノ谷を下山します。なぜなら二ノ谷ルートの途中に「カモシカ渡り」と呼ばれる初級者レベルのクライミング技術を必要とする難所があり、登るより下りるほうが危険だからです。
二ノ谷ルートは途中まで渓流沿いに木道が設置された遊歩道を歩いて行きます。
木道は濡れていると滑りやすいですが、乾いていれば登山装備がなくても歩けます。
渓流沿いの木々の紅葉はほとんど始まっていませんでした。
遊歩道の終点は「夫婦滝」。間近に見られるのは夫滝だけで、その落差約70m。
夫婦滝から先は、いきなり足下の悪い急な登りになります。
斜面を巻くように夫滝の上を通過し、さらに子滝、孫滝と登って行きます。
孫滝からは二ノ谷と分かれ、左手の斜面を登り尾根へと上がります。
尾根上には巨大な岩が次々と現れ、その脇を通り抜けていくと「カモシカ渡り」に到着します。
これはカモシカ渡りを横から眺めたもの。右に回ると登り口があります。
真下から見上げると、ほぼ垂直に近い岩山に木の根がまとわりつき足がかりになっています。
5mほど登ると足場があり、そこに立って上を見上げました。
足がかりとなる木の根が少なくなり、さらにその上に見える岩に根はからんでいません。
三段目からは完全なロッククライミング。自分は2度目でしたが、それでも足の置き場に迷い、腕力に頼ることとなりました。ほぼ垂直なので上から見たら、足がかりを探すのは大変だと思います。以前ここを下ろうとする若者に会い、聞いてみると地元加子母の人で何度も登り足場の位置を熟知しているとのことでした。
カモシカ渡りはその先も何度か岩を上がり、左右の切れ落ちた細尾根を歩いて行きます。
10分ほど進むと三ノ谷ルートの分岐に到着。ここで一息入れるといいでしょう。休憩適地の標識も立っています。
次のピークは「カブト岩」標高1880mです。
木々の上にちょこんと岩が見えていました。
視界が開けてくるとカブト岩の直下です。回り込むように岩場を上がるとカブト岩のピークに到着。登山口から約980m登ってきました。
ここに登ると初めて御嶽山が見えてきます。
振り返れば白草山も見えています。
白草山は頂上避難小屋の窓を開けると見えますが、頂上からは見えません。
カブト岩が白草山が最も良く見える場所と言えるでしょう。
カブト岩を下るとなだらかな稜線歩きが始まります。カブト岩のピークを振り返ると
このあたりからサラサドウダンが美しく色づいていました。
南方の山並みが見える展望台に続き、阿寺三山のひとつ唐塩山への分岐点を過ぎると第一高原。ここから目指す小秀山が見えてきます。
さらに小ピークのアップダウンを続けていくと第二、第三高原に至り、ようやく最後の登りに。
笹の緑の斜面に点在するサラサドウダンの紅葉が、独特の風景を見せていました。
登りきると避難小屋があります。そこから頂上はすぐそこ。
休憩を入れて約4時間半で到着しました。
頂上の御嶽側に展望台があります。岩の出っ張りに立つので落ちないように気をつけましょう。
そこからの眺め。目の前に御嶽山。
右に目を移せば中央アルプス。なかでも存在感があるのは木曽駒ヶ岳。
山座同定のパネルが設置されているので見比べてみます。
地元加子母の有志の方々で組織されている加子母スカイウォーカーズにより、避難小屋を始めとした施設が維持されているそうです。
小秀山の最新情報はスカイウォーカーズのブログで。
下山は三ノ谷分岐から三ノ谷ルートへ。
こちらの登山道は危険箇所はなく安全ですが、二ノ谷ルートのような変化はなく面白みはありません。しかし登山後半の疲れた状態には、こうした安全な道がいいと思います。
下山口に到着した後は少し長い林道歩き。橋を渡ればキャンプ場はもうすぐです。
標高差約1010m、下山には約3時間かかかりました。
なおキャンプ場のトイレに紙は用意されていませんでした。途中のコンビニか、乙女渓谷へ行く分かれ道を過ぎて1kmほど先にある公衆トイレを利用するといいでしょう。
広告よもやま/3
2012年10月13日
そもそも「広告」とは何でしょうか?
実は「広告」の定義というものがあります。それは
1)広告主が管理可能なメディア(広告媒体)を使用すること
2)非人的メッセージであること
3)明示された広告主が行うこと
以上の3つの条件を満たすものが「広告」である。
というものなのですが、少し説明がいるようです。
まず、1)の条件について
企業の製品を広く知らせる手段に「パブリシティ」があります。これは新聞や雑誌、テレビなどで記事として取り扱ってもらうこと。従って記事の内容を企業が操作することはできません。当然良いことばかり書かれるとは限らないのです。
そこで「パブリシティ」と区別するために定義されました。
2)の条件について
「非人的メッセージ」とは“人と人が直接にやりとりしないで、媒体を通して情報を流す”ということです。この頃は口コミも広告戦略として利用されますが、これも企業の管理できるものではありません。
3)の条件について
広告に製品を売ろうとする企業の名前が記されていなければならない、ということです。広告の内容について誰が責任を持つか明示するということでもあり、社会や消費者を欺くような広告をしてはいけないと言っているのです。
「広告」の定義により、わたしたちは世の中にあふれる広告という情報を信じ、選び、購入することができるのですね。
実は「広告」の定義というものがあります。それは
1)広告主が管理可能なメディア(広告媒体)を使用すること
2)非人的メッセージであること
3)明示された広告主が行うこと
以上の3つの条件を満たすものが「広告」である。
というものなのですが、少し説明がいるようです。
まず、1)の条件について
企業の製品を広く知らせる手段に「パブリシティ」があります。これは新聞や雑誌、テレビなどで記事として取り扱ってもらうこと。従って記事の内容を企業が操作することはできません。当然良いことばかり書かれるとは限らないのです。
そこで「パブリシティ」と区別するために定義されました。
2)の条件について
「非人的メッセージ」とは“人と人が直接にやりとりしないで、媒体を通して情報を流す”ということです。この頃は口コミも広告戦略として利用されますが、これも企業の管理できるものではありません。
3)の条件について
広告に製品を売ろうとする企業の名前が記されていなければならない、ということです。広告の内容について誰が責任を持つか明示するということでもあり、社会や消費者を欺くような広告をしてはいけないと言っているのです。
「広告」の定義により、わたしたちは世の中にあふれる広告という情報を信じ、選び、購入することができるのですね。
広告よもやま/2
2012年10月11日
現在のような広告が見られるようになったのは戦後になってからでした。
昭和20年代後半に混乱から成長に向かい始めた日本経済とともに発展してきたのです。
広告代理店、企業の広告部、そして広告制作プロダクションの台頭です。
その手本はアメリカでした。
制作者(クリエイター)による団体「日宣美」(1951〜70)や「東京アートディレクターズクラブ(1952〜)」が組織されたのがこの頃です。
制作者同士が競い合うように広告を生み出し、さらにテレビ放送が始まるとCMが世間の話題を集めるようになりました。
時に広告は世相を反映し、人々の共感を得ることがあります。
また流行や流行語を生み出し、当時の広告からその時代を知ることもできます。
わたしの印象に残っているチョコレートの広告に、当時テレビで人気のあった指揮者が気球に乗って指揮棒を振ると、合唱団が「大きいことはいいことだ」と歌うCMがあります。
これは高度成長期を迎えていた日本の民衆の気分をくすぐり、キャッチフレーズは流行語となり商品も大ヒットしました。
またアメリカで提唱された経営理論が日本に紹介されると、それを広告制作に利用するようになりました。
経営理論のSWAT分析やマーケティング理論のAIDMAなどです。広告業界はいち早く理論を導入し、クライアントを説得する材料としました。
それまでは企業は、例えば電化製品などアメリカ製品をまねて、完成した商品を単純に売ろうとしていました。
しかしその後は事前に自社が何を作るといいのかを探り、完成した商品を効果的に販売するための方法を考えるようになりました。日本独自の製品開発が始まったのです。
時代は昭和から平成に代わり、社会環境は大きく変化しました。
パソコンが普及し、ITが発達し、ネット社会のインフラ整備がどんどん進んでいます。
さまざまな情報を手のひらに集めることができ、さらに自ら情報を気軽に発信できるようになったのです。
しかし自らの情報をやみくもに発信しても、大量の情報の中に埋もれてしまうでしょう。
企業は自らを見つめ直し、確固たる個性を発していくことを求められています。
昭和20年代後半に混乱から成長に向かい始めた日本経済とともに発展してきたのです。
広告代理店、企業の広告部、そして広告制作プロダクションの台頭です。
その手本はアメリカでした。
制作者(クリエイター)による団体「日宣美」(1951〜70)や「東京アートディレクターズクラブ(1952〜)」が組織されたのがこの頃です。
制作者同士が競い合うように広告を生み出し、さらにテレビ放送が始まるとCMが世間の話題を集めるようになりました。
時に広告は世相を反映し、人々の共感を得ることがあります。
また流行や流行語を生み出し、当時の広告からその時代を知ることもできます。
わたしの印象に残っているチョコレートの広告に、当時テレビで人気のあった指揮者が気球に乗って指揮棒を振ると、合唱団が「大きいことはいいことだ」と歌うCMがあります。
これは高度成長期を迎えていた日本の民衆の気分をくすぐり、キャッチフレーズは流行語となり商品も大ヒットしました。
またアメリカで提唱された経営理論が日本に紹介されると、それを広告制作に利用するようになりました。
経営理論のSWAT分析やマーケティング理論のAIDMAなどです。広告業界はいち早く理論を導入し、クライアントを説得する材料としました。
それまでは企業は、例えば電化製品などアメリカ製品をまねて、完成した商品を単純に売ろうとしていました。
しかしその後は事前に自社が何を作るといいのかを探り、完成した商品を効果的に販売するための方法を考えるようになりました。日本独自の製品開発が始まったのです。
時代は昭和から平成に代わり、社会環境は大きく変化しました。
パソコンが普及し、ITが発達し、ネット社会のインフラ整備がどんどん進んでいます。
さまざまな情報を手のひらに集めることができ、さらに自ら情報を気軽に発信できるようになったのです。
しかし自らの情報をやみくもに発信しても、大量の情報の中に埋もれてしまうでしょう。
企業は自らを見つめ直し、確固たる個性を発していくことを求められています。
広告よもやま/1
2012年10月08日
「広告」という言葉は明治時代の文明開化とともに生まれました。
江戸時代までは流行や商品の宣伝は、主に口コミや浮世絵、瓦版などで行われていました。
マスメディアというには規模の小さいものでした。
明治になると欧米の印刷技術が導入され、新聞や雑誌が発行されるようになります。これに伴い英語のAdvertisement(アドバタイズメント)と呼ばれる仕事が日本にも生まれ、これが広告と訳されました。
マスメディアの普及が広告の発展を促したと言えるのです。
つまりメディアの数だけ広告媒体が存在します。
テレビや新聞はもちろん、ポスター、チラシ、ダイレクトメール、街頭看板、店頭POP、さらにはノベルティ(広告が印刷されたプレゼント)など本当にさまざまです。
複数の媒体を組み合わせて、より効果のある広告戦略を立てるのは一般的になってきました。
近年はインターネットの普及により、さらに新しい試みが行われています。
地方の中小企業や個人商店、農場も例外ではありません。
予算に見合った効果的な広告戦略があるはずです。
せっかくの優良商品が、地方であるというだけで埋もれてしまうのはもったいないですね。
江戸時代までは流行や商品の宣伝は、主に口コミや浮世絵、瓦版などで行われていました。
マスメディアというには規模の小さいものでした。
明治になると欧米の印刷技術が導入され、新聞や雑誌が発行されるようになります。これに伴い英語のAdvertisement(アドバタイズメント)と呼ばれる仕事が日本にも生まれ、これが広告と訳されました。
マスメディアの普及が広告の発展を促したと言えるのです。
つまりメディアの数だけ広告媒体が存在します。
テレビや新聞はもちろん、ポスター、チラシ、ダイレクトメール、街頭看板、店頭POP、さらにはノベルティ(広告が印刷されたプレゼント)など本当にさまざまです。
複数の媒体を組み合わせて、より効果のある広告戦略を立てるのは一般的になってきました。
近年はインターネットの普及により、さらに新しい試みが行われています。
地方の中小企業や個人商店、農場も例外ではありません。
予算に見合った効果的な広告戦略があるはずです。
せっかくの優良商品が、地方であるというだけで埋もれてしまうのはもったいないですね。
笠ヶ岳登山2日目〜クリヤ谷を下山
2012年10月07日
笠ヶ岳のテント場にテントを張り、風が強いので入り口を開けて換気しながら中で夕食を用意。
家で仕込んできた具材を入れて一人鍋です。
その夜は強風が吹き、夕食の後は寝袋に入って朝まで寝てしまいました。
次の朝、夜明け前に起きると空は高曇り。
その下には槍穂高の稜線がくっきりと見え、大キレットから太陽が上がってきました。
朝食をとり、テントを撤収。
天気が気になりましたが、雲の様子から日中は雨は降らないと判断し、予定通りクリヤ谷を下ることにしました。
クリヤ谷は北アルプスでも有数の急登で距離が長いコースです。
途中に沢を渡る箇所があり、雨で増水すると危険です。
まずは山荘に立ち寄りトイレを済ませます。
昨日わざと登らなかった笠ヶ岳をめざし出発。
20分ほどで頂上手前にある祠に到着しました。
祠の後ろを見れば、はるか彼方に白山が見えました。
眼下には笠ヶ岳山荘と、昨日歩いてきた稜線が見えます。
笠ヶ岳からの槍穂高の眺めは最高でした。
わずかに離れている頂上を経由して、岩盤が積み重なった不安定な岩場を下って行きます。
白いペンキのマーカーに従い、両手足を使い慎重に下りました。
岩場を下るとハイマツ帯の尾根があり、一羽の雷鳥がいました。
まだ若いオスでした。羽が白く生え変わりかけています。
一ヶ月後にはここも雪に覆われてしまいます。
急斜面のザレた尾根を下りハイマツの斜面をジグザグに下りて行きます。
その先には鋭い岩峰が見えます。
岩峰の斜面を巻くようにひとすじの登山道が見えています。
奥の岩峰には、登山道から10mほど離れたところに雷鳥岩があります。
槍見温泉の登山口からクリヤ谷を登ってきた時、ようやく笠ヶ岳が見えてくる目印です。
下山時はここで笠ヶ岳とのお別れ。
雷鳥岩を過ぎて斜面を下りて行くと、前方にクリヤの頭が見えてきます。
このあたり(標高2500m)から標高1800mくらいまでの紅葉が一番きれいでした。
クリヤの頭を過ぎたあとは、長く急な下りが延々と続きます。
歴史のある登山道ですが、歩きやすいとは言えません。
錫杖岳が見えてくるブナ林から、ようやく道の傾斜がゆるんできます。
ブナ林の黄葉はまだこれからで、あと10日もすれば素晴らしい景色になりそうでした。
錫杖岳を背に、樹林帯を下って行くと第二渡渉点に。
しかし夏のような流れはありませんでした。
第一渡渉点の水量は普段通り。滑らないように気をつけます。
槍見温泉の登山口に着いたのは、テント場を出てから約7時間後。
ここからさらに2km歩いて、新穂高の無料駐車場へ戻りました。
紅葉の季節のクリヤ谷を満喫できた一日でした。
家で仕込んできた具材を入れて一人鍋です。
その夜は強風が吹き、夕食の後は寝袋に入って朝まで寝てしまいました。
次の朝、夜明け前に起きると空は高曇り。
その下には槍穂高の稜線がくっきりと見え、大キレットから太陽が上がってきました。
朝食をとり、テントを撤収。
天気が気になりましたが、雲の様子から日中は雨は降らないと判断し、予定通りクリヤ谷を下ることにしました。
クリヤ谷は北アルプスでも有数の急登で距離が長いコースです。
途中に沢を渡る箇所があり、雨で増水すると危険です。
まずは山荘に立ち寄りトイレを済ませます。
昨日わざと登らなかった笠ヶ岳をめざし出発。
20分ほどで頂上手前にある祠に到着しました。
祠の後ろを見れば、はるか彼方に白山が見えました。
眼下には笠ヶ岳山荘と、昨日歩いてきた稜線が見えます。
笠ヶ岳からの槍穂高の眺めは最高でした。
わずかに離れている頂上を経由して、岩盤が積み重なった不安定な岩場を下って行きます。
白いペンキのマーカーに従い、両手足を使い慎重に下りました。
岩場を下るとハイマツ帯の尾根があり、一羽の雷鳥がいました。
まだ若いオスでした。羽が白く生え変わりかけています。
一ヶ月後にはここも雪に覆われてしまいます。
急斜面のザレた尾根を下りハイマツの斜面をジグザグに下りて行きます。
その先には鋭い岩峰が見えます。
岩峰の斜面を巻くようにひとすじの登山道が見えています。
奥の岩峰には、登山道から10mほど離れたところに雷鳥岩があります。
槍見温泉の登山口からクリヤ谷を登ってきた時、ようやく笠ヶ岳が見えてくる目印です。
下山時はここで笠ヶ岳とのお別れ。
雷鳥岩を過ぎて斜面を下りて行くと、前方にクリヤの頭が見えてきます。
このあたり(標高2500m)から標高1800mくらいまでの紅葉が一番きれいでした。
クリヤの頭を過ぎたあとは、長く急な下りが延々と続きます。
歴史のある登山道ですが、歩きやすいとは言えません。
錫杖岳が見えてくるブナ林から、ようやく道の傾斜がゆるんできます。
ブナ林の黄葉はまだこれからで、あと10日もすれば素晴らしい景色になりそうでした。
錫杖岳を背に、樹林帯を下って行くと第二渡渉点に。
しかし夏のような流れはありませんでした。
第一渡渉点の水量は普段通り。滑らないように気をつけます。
槍見温泉の登山口に着いたのは、テント場を出てから約7時間後。
ここからさらに2km歩いて、新穂高の無料駐車場へ戻りました。
紅葉の季節のクリヤ谷を満喫できた一日でした。